「このツイートがいいね」と君が言ったから七月六日はふぁぼ記念日
皆さん、Twitterで「いいね」使ってますか?
私はほとんど使っていません。なぜなら「お気に入り(ふぁぼ)」を使ってるからです。
え? お気に入り(ふぁぼ)は2年半ほど前にいいねに変わったって?
私の中では未だにお気に入り(ふぁぼ)ですが?????
誰が何と言おうとお気に入り(ふぁぼ)だ 私の中ではお気に入り(ふぁぼ)なんだ
…とまあ、長年いいねに変化したことを受け入れられず未だにお気に入り(ふぁぼ)の幻影に囚われておりましたが、
使用しているクライアントも8月で使えなくなりますし*1、favstarもサービス終了したので
いい加減いいねに変わった事実を受け入れなければならないなと思いました。
そして、ちょうどいい機会なので私にとって「ふぁぼ」とは一体何だったのか振り返ってみることにします。
(※「お気に入り(ふぁぼ)」って表記面倒になったので以下「ふぁぼ」表記で統一します)
1.そもそもTwitterを始めたきっかけ
私がTwitterを始めたのは2009年の秋でした。
それまでは主な活動拠点は小さなポケモンのコミュニティサイトだったのですが、
そのサイトで流行り始めて便乗する形で登録した…って感じですね。
この頃のTwitterは公式でふぁぼ・リツイートの確認ができず画像の投稿も外部サイトを使わないとままならない、そんな黎明期の頃でした。
もちろんアンケートもモーメントもハイライトも無く、非公式RTで会話が始まり、
バルスでサーバが落ち鯨は空を飛び、相互フォロー推進委員会という謎の組織が現れ、Twitterのロゴはヒウィッヒヒーに見えると話題になり…
…脱線しました。
油断するとついインターネット老人会を始めてしまいます。
とにかく、昔のTwitterは今とはまた違った雰囲気のあるサービスでした。
2.ふぁぼったーとの出会い
Twitterを初めて数か月、タイムラインで偶然見かけてふぁぼったーというサービスの存在を知ります。
これが前述したふぁぼを確認する外部サイトですね。
このふぁぼったーはふぁぼ数をただ表示するだけではなく、獲得したふぁぼ数に応じてツイートの色が変化しユーザーのモチベーションを煽る演出がされておりました。
(2ふぁぼ以上で緑色、3ふぁぼ以上で青色、5ふぁぼ以上で赤色(通称赤ふぁぼ))
Twitterを始めた当初から思いついたことを自由に呟くスタイルだったのもあってか、
初めてふぁぼられたツイートを確認した時点でもいくつかふぁぼられて青色や緑色になっているツイートが存在していました。
緑色と、青色はありました。
…この日から、5ふぁぼ以上、赤ふぁぼを取ってみたいというささやかな目標が生まれました。
Twitterを始める前まではラジオ番組のネタ職人をやっていたこともあったため、面白いことを考えることは好きだったんですがなかなか最初の赤ふぁぼは遠かったのを覚えています。
そんな中で初めて獲得した赤ふぁぼは非常に嬉しいものでありました。
誰かに自分のツイートが面白いと思ってもらえる、誰かに認めてもらっている、誰かに評価されている。
承認欲求ってこうやって満たされていくんだなーって思いました。
3.favstarとの出会い、加速するふぁぼ依存
Twitterを始めて約1年後、私はすっかりふぁぼの魔力に憑りつかれていました。
ネタツイートをツイートしている方を多くフォローし、日常系のツイートの比率が日に日に減り、
始めたころに繋がっていたクラスタの方にはリムーブされ、ブロックされ…
…辛くなってきたのでこの話はここでやめます*2
この頃はふぁぼ確認は主にfavstarというサービスを使用しておりました。
先日惜しまれながらもサービスを終了したfavstarですが、ふぁぼったーと比べ格段にふぁぼの反映が早く、50ふぁぼ、100ふぁぼ等の節目で公式アカウントからリプライで通知が届く機能もありました。
(こちらはリプライ欄などで見かけたことのある方もいるのではないでしょうか?)
まだこの時点でもTwitter公式でふぁぼ数の確認はできなかったため、
即座にふぁぼられたのが確認でき、赤ふぁぼ以上の目標があるfavstarの存在はありがたいものでした。
人の面白いツイートを見つけてはふぁぼり、負けじと面白いツイートを考える…
恐らくTwitterをしていて一番楽しかったころではなかったかと思います。
しかし、楽しさのあまり段々と他のことが疎かになっていきました。
外でも家でもTwitterを常に開き、アカウントが規制*3されればサブアカウントで呟き、睡眠時間は減り、学校の成績は下がり…
(昔からTwitterをやっていた方にも規制垢とかは経験があるのではないでしょうか?*4)
このままだと本当にTwitter以外のことが手につかなくなる、手遅れになる前に何とかしないといけない…。
Twitterを始めて2年弱。 一度Twitterから離れる決断をしました。
4.ふぁぼ依存からの回復
2ヶ月間Twitterを離れ、以前よりもTwitterへの、ふぁぼへの依存が治まりました。
離れていた自分にもタイムラインの皆さんは快く接していただき、
ネタツイートの投稿も支障をきたさない程度に行えるようになりました。
ありがたいことに、以前よりもツイートが伸びることが多く、1つのツイートで50~100人フォロワーが増えるなんてこともありました。
当時の自分は恥ずかしながら「フォロワー数=強さ」と勘違いをしており、ツイートがバズってフォロワーが急上昇する度に密かに舞い上がっておりました。
うっわこいつきもちわる。
そして、フォロワーが急増したことにより生まれたもう一つの勘違いが自分の首を絞めていくこととなります。
5.方向性を見失うアカウント
フォロワーが格段に増え、ふと私はこう思うようになりました。
「ネタツイートを求めてフォローをしてくれる方が増えた、つまりもっと面白いツイートを考えなければいけないのでは?」
思いついたネタを自由に書くのではなく、ネタを無理やり考え出して何とか書くようなことが増えました。
自分で書いたツイートを見返して「このツイートは面白いのだろうか?」と自問自答したり。
友人に「面白いことを言わなきゃ」って無理やり考えてない?と指摘されたり。
趣味の話が完全にサブアカウントでしかできなくなったり。
何を呟けばいいんだろう?
趣味の話を昔みたいに呟いでもいいんだろうか?
面白いツイートをしないとリムられるんじゃないか?
面白いってなんだろう?
そもそもなんでこんな義務感に駆られているんだろう?
何のためにTwitterを、やっていたんだっけ…?
…こうして、最初のアカウントは3年ほど前に活動を停止しました。
6.最後に
サブアカウントに移行して好き放題に呟いて数年。
Twitterは自分のためにあるのであって、何を呟いてもいい。
ようやく思い出すことができました。
当時の私は愚かでこんな簡単ことにも気づけなくなっていたみたいです。
コントロールできなくなった承認欲求は身(アカウント)を滅ぼす。
身を持って体感しました。
時折、「前のアカウントをまた動かさないのか」とフォロワーさんに言われますが、
今となっては@bluelight9の方がメインアカウントになってしまった感じもありますし、居心地もいいので戻る気はないですね…
動かすとしたら、アカウント作成10周年の時か、Angel Beats!*5の続編が出たか、レイバンにアカウントを乗っ取られたかあたりですかね。
(一番最後のは動かすというか動かされているのでは???)
最後に、今現在のふぁぼについてどう思っているのかなんですが、
もちろん今でもふぁぼを貰うことは嬉しいです。
ですが、今では「貰えたらラッキー」くらいにしか考えなくなりましたね。
相変わらず思いついたことをバンバン呟いているので、今のスタイルの方がやっぱり合っているのかもしれません。
それにしても最近のバズったツイートのふぁぼ数とリツイート数って10万超えが当たり前で桁違いですよね…
私がふぁぼったーのトップを取った時でもふぁぼ数3桁、最高記録が5,500ふぁぼだったのでユーザーの増加によるインフレを感じます。
そうそう、あと私がTwitterにハマってた頃の話なんですけど深夜4時になると「なるほど4時じゃねーの」ってみんながツイートしたり
Twitterを題材にしたドラマの実況があったりインタビューズっていう今でいう質問箱みたいなのがあったり…
(以下、インターネット老人会を延々と続けるため、割愛)
承認欲求には気をつけよう!
ツイッター昔話 おわり